詩名「あれー？ 先輩、なんか疲れてませんか？ やっぱり、アレですか？ アレは凄く体力をあれするらしいですし」 やっぱアレだよな(笑)詩名「それはないですって！ タイプじゃないしー！」 おっ、選択肢だ。 うーん、『とりあえず考えとくよ』にしておくか……

？？？「先輩ぃ！ おはようございまーすっ！」 新キャラ登場！直樹「鼓堂詩名君、ちょっとそこに座りなさい」 いやいや、座れんし(笑) 詩名「バッチイからノーサンキューです、サー」 サーがいいな！

５月１２日（水）になった。＞突然鳴り響いた携帯の着信音に、背筋がびくっと震えた。 ホントに携帯の着信音だ。なんか懐かしい……おっ、また選択肢！ もちろん、ちなつだろ？

直樹「……霞、お前……どうして、大輔のけとを知ってる」 どんな過去が隠されてるんだ？霞「だって、私、知らないもの、そんな人」 そうなのか？＞俺は幼い頃、事故に遭った。その後遺症のせいで、事故に遭う前の記憶が戻らず―― きっと異世界もしくはＳＡＧＡに…

＞男が着替えるというのに、霞は無防備な背中を向けたままだ。 おおっ！ 初選択肢だ！ ここは『無視する』を選んでやるっ！霞「辛い。……残念賞」 うわぁ、散々だ……

直樹「ほら……指を出せ」 ちょっと待て、直樹。 あれはやらないぞ！ ちなつはどうするんだ？＞俺は霞が逃げるより速く、強引に小指を絡めた。 な、ぬ！ 強制イベント……だと……！？

霞「家を出た理由は簡単。親が私を、知らない男に売ろうとしたからよ」 そんなことあるのか？霞「本家の命令だとか、家を守るだとか色々理由をつけていたけど、実際は……」 このゲーム、ずいぶんと古風だな……

？？？「私は南雲霞。よろしくね、同居人さん」 な、なんだ、この不穏なＢＧＭは………霞「残念賞」 ガガーン！

オープニング曲は『小指のパラドックス』って書いてあった。＞俺は子どもの頃に、記憶を失った事がある。 １０年くらい前の事故のせいとのこと。？？？「それじゃ、ここに住むわ」 マジか？＞彼女は携帯を取り出し、待ち受け画面を見せた。 本当に携帯だ。 …

？？？「……だいすけ」 直樹「！！！」 なんだ、なんだ！？えっ？ ここでオープニング曲！？

ちなつ「し、新婚さんに見えるかなって」 直樹「ああ、それはないな」 すごいガガーンだ(笑)直樹「俺のうちに来ること、天川のおじさんに禁止されてるだろ？ 俺も、アパートの場所をちなつに教えないようにって言われてるし……」 な、なにがあったんだ……？

＞シカ電――正式名称は芦鹿島電鉄。 懐かしいな……＞『藤川駅』←『林鐘寺駅』→『あしかじま駅』→『浜咲駅』→『桜峰駅』→『とわり駅』…… フジ高が林鐘寺で、直樹があしかじま、ちなつがとわりとな。

＞ちなつと俺はイトコ同士だ。 そうなのか……＞そして……そんな俺を育ててくれたのが、ちなつの両親だ。 いろいろと複雑そうだ。 だから一人暮らしするのか……？

織姫「え？ だって天川さんは芹澤くんの許嫁なんでしょう？」 そ、そうなのか……？直樹「先生までそれを言いますか……。元ですよ、元。小さい頃の話です」 小さい頃でも、そうだったのか……ちなつ「ちなつは、なおくんの嫁なのです！」 確かにすごい自己紹介だ……

＞――俺は、先生が困ってる時には助けます。これはそのゆびきりです。 なんか右上に出てきたぞ！？ これが、ゆびきり分岐システムなのか？ というか、先生も攻略対象なのか！？

織姫「二人とも、文芸部の部室へようこそ！」 なぬ！？織姫「なんと！ 芹澤くんと天川さんは、今月から幽霊部員だったのです！」 あはははは……

＞――黒板係。それは織姫先生をサポートする役職だ。 そんなものやらされてるんだ……＞優等生のちなつが居眠りしている姿を初めて見たな。 そうなんだ……織姫「嫁の不始末は、亭主が代わりになんとかするものよ」 うほっ、教師公認？

＞私立藤林高等学校。俺とちなつが通う学舎で、通称はフジ高。 ＞シカ電沿線にある浜咲学園や澄空学園のような進学校に比べれば、はっきり言ってレベルは下だ。 懐かしいな。

ちなつ「普通ですっ。嫁として当然のことをしているだけなのです」 メモオフ２のようなスタート。 ちなつを何回泣かせることになるんだろう・・・

スタート！ ゲームを起動するとアップテンポな曲が流れる。 放置していると、また別の曲が流れる。こっちはキャラクター名が表示される。 その間は阿保氏っぽいＢＧＭが流れる。